鶏皮から生まれる二段構えのうまさーー鶏油&鶏皮せんべい

年末ダラダラモードに入ってしまったので、久しぶりにnote供養。

 

ひとり暮らし時代の鉄板調味料&おつまみをご紹介します!

 

 

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ジムに通うようになって筋トレをはじめるとともに、勧められるがままタンパク質の摂取量を上げていきました。

食品ごとの含有量に詳しいわけではないので、安くたくさん買える鶏むね肉に頼りまくる食生活になっています。

 

一番作ったのはサラダチキン、炊飯器でご飯と炊き込んでカオマンガイ(シンガポールチキンライス)にしたり、ちょっとジャンクな気持ちのときは唐揚げやチキンカツにしたこともありました。

 

そのとき、どうしても余ってしまうのが鶏皮でした。

ダイエット的に考えると取り除いたほうがいいですし、個人的な好みとしても、あの柔らかい独特の感じはそこまで得意ではなかったので、しばらくは処分していました。

ただ、ずっともったいないなと気にしてはいたんです。

一度炊き込みご飯の時に出汁的な役割として働いてもらったりという使い方もしたのですが、炊き込みご飯と鶏むね肉の消費スピードがまるで違ってその後に続かず。

炊き込みご飯にしたあとどうすべきかが分からず(ネギの青いところも一緒に入れてたんだけど、これも謎だったな)結局最終的には捨てるしかないのかな、なんて思っておりました。

 

そんなときに出会ったのが鶏油です。

ちなみに、鶏の油とかいて「チーユ」と読むそうです。

 

名前のとおり鶏肉から出た油のことでして、雰囲気としては豚から取れる「ラード」や牛から取れる「牛脂」と同じような感じでしょうか。

これをチャーハンやラーメンなどの中華料理にちょい足しするだけで風味が豊かになって、本格派の味に近づいちゃうんです。

 

作り方は簡単で、鶏皮をフライパンでジュージュー焼いていくだけ。

私は鶏皮だけ冷凍保存しておいて、ある程度数がたまったら作ることにしています。

 

鶏皮を焼くことで油が出てくるという仕組みなので、フライパンに事前にひく油は不要です。

じっくりと油を出していくと、鶏皮はだんだん縮んでいきます。

そして、だんだん自身の油で揚げているような状態になって、最終的には鶏油とともに、サクサクの鶏皮せんべいまで出来上がってしまいます。

お好みで塩胡椒や七味などで味をつければおつまみにもぴったりな一品になります。

ちょっとでもヘルシーさを保ちたいならば、細かく砕いてサラダにのせちゃうなんてのも良いんじゃないでしょうか。

 

出てきた油はネギの青いところと生姜をひとかけくらい入れて少し煮立てておくと臭みが和らぎます。

最後にキッチンペーパーなどで漉してあげると綺麗な黄金色の油ができます。

 

動物性なので、冷蔵庫で保存する固まってしまいますが、液体で使いたい場合はレンジで30秒ほど温めればOK

炒め物は入れたあと熱で溶けるのでそのまま投入しても問題ないと思います。

 

もちろん保存料とかが入っていないので、早めに使い切るためにも少量ずつ作るのがおすすめです。

とは言いつつも、私自身、使いきれずに作ってから1ヶ月くらい経ってしまったものをチャーハンに入れたことがありますが、そんなに風味ががくんと落ちてしまった感じもなく使うことができました。

ここは個人の感じ方の差もあるかもしれませんが、私は冷蔵保存なら1ヶ月くらい平気そうな気がしました。

 

炒め物などに使うときの最初に入れる油にするよりは、仕上げにかける風味づけの油として使うのがおすすめです。

そのときは炒め油として胡麻油みたいな香りの強いものよりは、米油とかのさっぱり系の方が相性が良くなると思います。

 

 

何より鶏肉を買ったらほぼ自動的についてくる皮だけで作れるので、実質ゼロ円でかなり質の高い中華調味料とおつまみが手に入るので、コスパの面では最強だと思います。

 

もし以前の私のように、どうしたらいいか分からなくて鶏皮を捨てているという方は、よかったらぜひ試してみて欲しいです。

 

 

(2020年に書いていたnote(閉鎖済)より転載)