アドバイスに乗っかってみる

気が付くと体に力が入っているタイプの人間である。

加えて仕事でもパソコン、通信制大学でもパソコン。

事前学習の読書は欠かせないし、休憩のお供はもちろんスマホ。

運動する時間もないし、そもそも好きでもない。

 

そんなわけで、肩こりとは長い付き合いだ。

近年はどちらかといえば肩より背中のハリが気になり、目はしょぼしょぼ。

腰も言われてみればだるいし、足もむくんでいるような…

それが普通の状態だと思っていても、ときどき「なんか無理」な日にはマッサージ店に駆け込むことがあった。

 

そのたびに言われるんですよね。

「週1で続けていくといいと思いますよ」

 

 

ふと「ほんとに週1で通ったらどうなるんだろう」と思った。

調べてみたら今年の9月のことだったらしい。

気が付けば3ヶ月。

いい機会なので、ここらで振り返ってみることにする。

 

 

結論としては、続けて正解だった。

最後に行ったのが2023年11月29日で、この記事を執筆している時点で3日ほど経過している。

肩こりはさすがに解消していないし、パソコンとスマホが手放せない日々をすごしているのだけれど、かなり背中が軽くなった。

 

29日の施術では、セラピストさん的にも、一段深い層に到達できたような感触を得ているようだ。

これまでは硬すぎて、全然指が入っていないのが受けている感触としても明らかだった。

そのせいなのかは分からないが、施術翌日の状態はひどいもので、明らかにお手洗いの回数は増え、頭痛が起こり、とにかくこれまでとは違う反応が見られた。

ただ、今までより胸が開いた感じがして、肩も自然と下がった感覚が気持ちよかった。

 

就寝時はもっとわかりやすくて、肩が布団にちゃんと接しているのがわかった。

逆にこれまではずっと肩を浮かして寝ていたということであり、そりゃあ身体が力むハズですわ。

頭痛やらなんやらもすぐに治まり、施術2日目である昨日は清々しく過ごすことができた。肩を触ってみたら、いつもガチガチな筋肉がなんだかふわふわしていて感動を覚えた。

 

こんなことなら早いうちに素直に言うことを聞いておくんだった。

 

 

こんな後悔、前にもしていた。

以前にも似たようなことをやらかした記憶が蘇ってきた。

お恥ずかしい限りである。

 

新型コロナウイルスが流行する前、運動嫌いの私が一念発起して筋トレのジムに通ったことがある。

運動不足の解消と、ちょっと痩せたらいいな、なんて思いもありつつ選んだのは「エクササイズコーチ」というジムだった。

 

運動が嫌いでも20分なら耐えられるし、AIがプログラムを組んでくれるというのが面白そうだと思った。

なにより手ぶらでいいっていうのがうれしい。

他だと意外と貸してもらえない靴下も用意があるし、ドリンクにもこだわりがないので店舗においてあるウォーターサーバーで十分だった。

 

AIがプログラムをしてくれるとはいえ、人間のトレーナーさんも付いてくれるので、一応事前に予約もする。

実は、いつ行ってもいいタイプのジムにも行ったことがあるのだけど、続かなかった。

約束すると、行かないと申し訳ないので行く。

更にAIが頑張ってるかどうか可視化してくるのだ、トレーナーがいる前で。

これでは手も抜けない。

これこそが、それなりに続いた理由だったように思う。

 

運動不足の人間が、それなりに負荷の高い筋トレをするので、すぐにちょっとは瘦せるのだけど、体重や体脂肪の変化が停滞するのも早かった。

すると、トレーナーが言うのだ。

「プロテイン飲んだ方がいいですよ」

 

 

最初は買わないでいたのだけど、ふと「そこまで言うのには何か理由があるのかも」と思って、ジム公式のプロテインを買ってみた。

 

ストン、だ。体重も体脂肪も。

 

最初は運動後に飲んでいたが、最終的には朝ごはん代わりにしたり、仕事で遅くなる日の小腹を満たすために飲むなどしておおむね1日1杯飲んでいた。

もちろん筋トレも慣れて負荷が上がったし、たんぱく質を意識した食事になったのもある。

でも、飲むのと飲まないので結果が明らかに違った。

効果が目に見えたからこそ、食事にまで行動変容が及んだのだ。

あの頃が、成人してから一番痩せていた。

 

だから思ったのだ。

こんなことなら早いうちに素直に言うことを聞いておくんだった、と。

 

思えば、こんなに気に入ってたのに辞めてしまったのも、肩こりのせいなのだ。

首から肩にかけて固まって動かせなくなり、しばらく通えないうちに、コロナも相まって熱が冷めてしまった。

大変もったいないことをした。

 

 

大変ですよ、金銭的にはね。

当たり前だが、アドバイスに乗ることはお金がかかる。

だから、どうしても「商売で言ってるんでしょ」なんて斜に構えてしまう。

 

正直に言うと、マッサージも月3回くらいがせいぜいだ。

ただ、前回から2週間以上あけないように注意している。

 

今回の話はどちらも身体への投資という意味では共通していた。

即効性がないのに高額というのがまた難しい。

 

ただ、続けたら、やはり快適だ。

胸が開いて呼吸がしやすくなったからだろうか。

昨日はなんだか歌いたくなって、ひとりでお風呂リサイタルを開催。

なんとなく高音が出やすくなった気がするし、出だしの音を躊躇なく出せる気持ちよさがあった。

 

仕事だって勉強だって、身体が資本。

さらに楽しく生きるには、健康は大前提。

 

それは、忘れないでおこう。