すき焼きはみんな好きなもの。
そんな雰囲気がある中で、正直ニガテな私のような人間は、ちょっと肩身が狭い思いをしました。
でも、今では正月休みのごちそうとして毎年楽しみにしているほど好きな食べ物になりました。
きっかけはたしかテレビのグルメ紹介。
ちゃんと「焼き」をしているすき焼きを初めて見たのです。
ずっと鍋料理、というか、煮込むタイプのものしか知らなかったので、すき焼きの概念が根底から覆されました。
ああいうすき焼きならちょっと食べてみたいな、なんて思いました。
その後、頂き物か何かで神戸牛と松阪牛の食べ比べができるすき焼き用のお肉をいただいて、せっかくならこれであの「焼き」をやってみようということになったのです。
鍋に牛脂をなじませて、割り下を絡めながら焼いた良いお肉は格別でした。
家族も気に入ったことで、晴れて恒例行事化するに至りました。
すき焼きのお肉は奮発するのがポイントです。
薄いからたくさん食べられそうですが、大判なので、食べてみると150gくらいでお腹にかなりズシンときます。
今回も枚数でいうとひとり2~3枚でしたが、溶き卵で楽しんだ後、ごはんに焼いたすき焼き肉をのっけていただくのも最高です。
わさびをちょっとつけるとまた一味違って、ぐっと大人の味になりますよ。
今思えば、煮るタイプの時のお肉はもうちょっと日常使い用のお肉だったので、煮ることで固くなってしまったりだとか、ちょっと残念になる要素があったのかもしれません。
とはいえ、良いお肉で煮るタイプをやってみたときも、なんだか焼いた方がおいしいな…?という感じだったので、本当の好き嫌いの原因はわからないんですけどね。
こうして楽しみにしていた食事が予定通りに食べられることも、決して当たり前ではないんだよなということが新年から続いています。
こうした情報に触れているだけでも、少し疲れることもあるなと思うので、適切に距離をとりながら、できることをしていこうと思います。